全ては、現状を把握することから始まります。 

 現在の財務内容から、今後の課題・将来の展望が見えてきます。

 まずは、次のExcelフォームで会社の健康診断を行ってみて下さい。

 

  EXCELで会社の健康診断 

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会社の健康診断

 

貸 借 対 照 表

調達したお金を何に使ったか お金をどこから調達したか
【流動資産】

すぐに現金化できるもの

 

【流動負債】

すぐに支払うもの

 

【固定資産】

すぐに現金化できないもの

 

 

【固定負債】

すぐに支払わないもの

【資本の部】

支払わなくて良いもの

 どこから調達した資金を何に使っているか・資産・負債・資本のバランスはどうなっているかを把握してください

★短期資金の支払い財源は足りているか?  流動資産流動負債

★資本の部はプラスになっているか?     流動資産固定資産)>流動負債固定負債

 

★もっと詳しくみてみましょう

 

■ 流動比率

流動比率=流動資産/流動負債×100

すぐに支払わなければならないものに対して、すぐに現金化できるものがどのくらい有るのか?

短期的な支払能力を見るためのものです。

130%以上:安全     200%以上:理想的

 

■ 当座比率

当座比率=(流動資産-棚卸資産)/流動負債×100   

流動資産の中には、現預金・売掛金・受取手形のように比較的早く資金化できるものと、商品・製品のように

販売活動を経て初めて資金化できるものが有ります。

流動比率よりも、より短期的な支払能力を見るためのものです。

80%以上:安全     100%以上:理想的

 

■ 固定比率

固定比率=固定資産/資本の部×100

長期的な支払能力は有るのか?

すぐには現金化できない固定資産を他人資本でまかなってしまうと、返済が苦しくなります。

返済の必要の無い自己資本でまかなえれば理想的です。

100%以下:理想的

 

■ 自己資本比率

自己資本比率=資本の部/総資本×100

資金の調達方法は健全か?

調達された資金の内、返済の必要の無い自己資本の割合が高いほど安全です。

35%以上:安全     50%以上:理想的


  

● 自己資本比率・固定比率・流動比率と節税

税金を下げたいという理由で先行投資(設備投資・決算賞与等)を行うケースが有りますが、先行投資は自己資本比率固定比率を見極めながら行う必要が有ります。
先行投資を行った後でも自己資本比率・固定比率が安全圏になければ、その投資が物的・人的投資いずれであれ、その後の資金繰・経営計画が脅かされます。
大規模なものでなくとも、流動比率が安全圏になければ短期債務の支払いに支障をきたします。取引先・銀行の信用にもかかわりますので、無理な節税は避けてください。
自己資本比率・固定比率・流動比率が安全圏にあっても、真に将来の収益に貢献する先行投資を選択して下さい。節税できても、手持ち資金も減少するのでは本末転倒です。


  企業格付と節税

金融機関は、金融庁の金融検査マニュアルにより厳しい検査を強いられ、取引先全てを画一的な格付けにより管理しています。決算書等により自動的に決定される格付け次第で貸し渋り・貸し剥がしという事態が生じます。
毎期赤字にしていれば税金は払わずに済みますが、格付けが下がることにより融資を断られ、企業の存続自体が脅かされます。
また、格付けが下がるということは金利の上昇・担保の追加を要求される等、様々な弊害を招きます。目先の僅かな節税のためにこのような事態にならないよう注意してください。
  

荻野直也税理士事務所
神奈川県藤沢市辻堂6-2-3

 TEL   0466-33-0575       FAX   0466-33-0574

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